暗黒四天王
暗黒四天王で学パロ…暗黒中学校通称クロ中在学
黒鳥;ライブハウスDEATH QUEENに入り浸るバンドキッズ。一輝様のおっかけ。
黒女;女子にももてるし欲しいものもそれなりに手に入る環境だがやりたいことがなく、他人にも興味がなく青春浪費中。
黒天馬;単車のことしか考えてないバカヤンキー。学校に隠れてバイト中。鳥と幼馴染み。
黒龍;死んだ双子の兄がいる。表向きまじめな委員長。黒天のクラスの委員長。
そんな黒女が女友達に連れられ不意に訪れたライブハウスでカリスマとされる一輝と出会う。
とかそういう設定。
以下あらすじ。
狭いライブハウスの中、一輝が現れた瞬間どっと押し寄せるオーディエンス。気持ちの準備も何も無かった黒女は、人の流れにもみくちゃにされ、巻き込まれ、踏みつぶされた。
やっと脱出した先で不意にステージの上の一輝と目が合った。
威圧する、獣の目だ。
憤怒、焦燥、哀愁、観客を見下ろす一輝の目は魂ごとふるわせるような腹の底から吐き出される叫び以上に恐ろしく雄弁であった。
激情。
まさしく黒女が求めていた存在がそこにいた。背筋は震え腕は粟肌立った。鼻の頭には脂汗が浮いている。
恐怖、とも違う、獰猛な獣にはらわたを抉り出され貪り喰らい尽くされるられるような感覚。畏怖であり陶酔であり感傷であり底知れぬ情動の嵐が黒女を覆った。衝撃。
黒女は一輝の一幕が終るまで身動き出来なかったのである。
漸く一息もつけたのは次のステージを待つ客電が点いてからだった。と、すぐそばで同クラの鳥が号泣しているのを見つけた。
大して仲良くもなかった鳥だったが、人目も憚らず泣いている。聞けば一輝のコアなファンらしい。
あの人俺らと大して変わんねえんだぜ、と、見た事も無いようなきらきらした目で鳥は語った。
誰もが無気力だと思っていた黒女は、鳥の意外な姿を見て自分も何かを見つけたいと考え始める。
以来、きっかけで次第に2人は仲良くなり、いつしか一輝に倣い音楽をやってみたいと思うようになった。
最初は恐れ多い、と及び腰だった鳥だが、そういう考えは以前から少しはあったらしく既に楽器を購入していたのだった。
さてそうと決まればメンバーを探さなければならない。がしかし黒女には女友達しかいなかった。さて鳥の方には心当たりがあった。単車を買う為に親戚の楽器屋でこっそりバイトしている黒天馬だ。
さて黒天馬を誘うが、実際あまり乗り気ではないようだった。彼には単車を買う夢があったから。
そこで黒女が、提案する。
もしバンドを始めたら、ライブをすればいい。そうすればチケット代が入る、その売り上げを足しにすればいいじゃないか、と。
ライブに至るまでの経緯、箱を借りる、楽器やスタジオの代の初期費用などのことは一切触れずにうまい話だけを語った。
しかし黒天馬は乗った。あまり人を疑う事を知らないらしい、単細胞なヤンキーだ。ばれてもそしらぬ振りを通そうと鳥は思った。
と、そこで黒天馬がクラスの委員長の黒龍に呼び止められた。
放課後補習らしい。学校に届け出なくバイトしていたのがばれたのだった。
ばれないように少しは頭を使え、君はそれでなくともつい先月も無免許運転で停学になったのだから、目を付けられるのは当たり前だろう。
黒龍が黒天馬をたしなめた。が、黒天馬はその言葉に腹を立てるでもなく、話も半分に、いいんちょ、バンドやんね?などと勧誘した。
一輝っていう奴がすごいんだって。そいつに憧れてこいつらがバンドやりたいってさ。いいんちょ、どう?
どう見ても興味なさそうじゃんか、と黒女が黒天馬に言うと、予想外の返事がきた。
詳しく、話を聞かせてもらってもいいか。
黒龍には双子の盲目の兄がいた。伏龍という。その兄がつい先日事故でなくなっていたのだった。
盲人学校に通う兄は、同じ学校の者から一輝のライブ音源を入手していた。
暫く部屋に閉じこもり、兄は無心でそれを聴き続けた。漸く出て来た兄は興奮していかに一輝が素晴らしいかと黒龍に語った。
それまで、弟を立て、自分から何かをねだる事が無かった兄が、初めて両親にわがままを言った。
ドラムセットが欲しい。
目が見えなくてもできる、音の出る楽器をやりたい。
多少裕福だった両親は、基本的なドラムセットと、防音設備の整った部屋を与えた。
伏龍は時間の許す限り叩き続けた。
自分の、ものだ、と主張するかのように。黒龍にすら、触らせようとしなかった。
その矢先の事故だった。
主人を無くしたドラムセットが、そのまま家の中で放置された。
---つづく
と、最終的に4人でパンクバンドやろうぜ!そんで一輝様誘おうぜ!と、言って一輝様と一緒にプレイも実現するんだけど結局長続きしなくて、一輝様は脱退しちゃうんだけど友情っていうのもいいよね、なんて思うそんな青春パラレル……なんだけど全く原形留めてない^^
そして簡単なあらすじだけのつもりがうっかり熱が入ってしまったようおーんはずかぴゅいっ
ちなみにパートは黒鳥:ベース、黒女:ギター、黒天馬:ボーカル、黒龍:ドラムです。
ちなみに一輝様は聖域高1年生。あまり学校行ってない。が、毎朝担任のシャカ先生が迎えにくるようになってから仕方なく行くようになった、という設定。カリスマだけど結構普通の高校生。